イルカのトレーナーになるために必要なこと1

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将来は飼育員というよりも、イルカのトレーナーになりたい方がたくさんいます。

イルカという動物自体にとても魅力を感じているのか、
トレーナーという役割に魅力を感じているのか、
希望する方の感性それぞれでしょう。

動物園の飼育員を目指している方からはあまり聞いたことはありませんが、
水族館の飼育員を目指している方の多くは、
イルカを筆頭に、海獣類の「トレーナー」になりたいと希望される方が
とても多く
いらっしゃいます。

何故なのか。

水族館には、動物のショーがたくさん実施されており、
「トレーナー」という職種が存在すると思われているからです。

実際には、「トレーナー」という職種で募集する水族館はありません。
募集はあくまで「飼育員」です。

専門学校などでも「ドルフィントレーナー科」という専門学科があり、
そのまま「ドルフィントレーナー」としての
人員募集があると思われるでしょう。

そもそも「トレーナー」は何をする役割なのでしょうか?

動物にサインを出してショーを実施する。
動物はトレーナーのサインに従うようにトレーニングされている。
華やかなショーを行うことで、お客様からの喝さいを受け、
スターになったような快感もあることでしょう。

ですがそれが本当の役割ではありません。

実は、トレーニングは飼育員としての仕事の一つに過ぎないのです。

トレーニングの本当の目的は、動物の健康管理です。

じっとしている。
横になり体を触らせる。
体温を測るまで動かない。
体重計に乗り、動かない。
肢から採血出来る。    などなど。

これらを麻酔をせずに実施出来れば、動物にも負担はありません。

こういった行為を実施出来るように日々馴致を行い、
警戒心を取り払って、負担やストレスなく健康管理を実施できることは
飼育管理上非常に有効です。
こういったトレーニングを「ハズバンダリ―トレーニング」と言います。

体重の重いキリンの削蹄や首からの採血も、
このハズバンダリ―トレーニングを毎日徐々に繰り返すことで、
実施することが出来るようになるのです。

ショーとして動物に曲芸を教え込み、
披露することがトレーナーの役割ではない
のです。

華やかな表舞台の表現は、本当の役割のほんの一部でしかないのです。

きりらび

動物に「曲芸」を教えることがトレーナーではないんだね。

健康管理が出来る馴致が重要な役割。これを忘れちゃいけない…。

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