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新型コロナウィスル感染拡大で、動物園や水族館の必要性が明らかに

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令和2年の年明け早々、中国から発症した新型コロナウィスルは世界中にあっという間に感染拡大しました。日本でも2月末頃から感染が拡大し、5月の大型連休の頃には非常事態宣言によって、全国各地の動物園や水族館も休園という異常事態になりました。

休園休館中の動物園や水族館では、コロナ禍でも元気で生き生きと暮らす動物たちの様子をSNSなどで配信していましたが、どこの施設へも再開を待ち望む声が多数寄せられ、その必要性を再認識しました。

全国各地の動物園水族館で動画を配信

各地の動物園や水族館で配信された動画はテレビニュースでも毎日取り上げられていましたし、Youtubeやインスタグラムなどではライブ配信もたくさん実施され、毎日多くの方がその配信に見入っていたようです。

動物園や水族館へ行く目的は人それぞれ。ですが、動物達の姿や行動から、人は何かを感じ得ていることは事実です。

全国の動物園水族館の入園館者数は約7,500万人。これだけ娯楽が氾濫する現在において人が何かを感じ楽しみにする施設でなければ、国民の半数にも及ぶ人達が行く場所にはならないはずです。

どこの街にも文化会館や図書館、博物館などの文化的教育的施設があります。こういった施設を利用する人もいるし利用しない人もいます。動物園や水族館もある意味同様。

動物園や水族館はなくてはならない施設

最近朝日新聞で、動物園は必要かと言う内容のアンケートなどが実施されていて、不必要だというご意見の方も多く見られます。それは、20~30年前のように、親が子を連れてゾウやキリンを身に行く娯楽の場としての役割ではなくなってきているからでしょう。

壮大な自然環境下で活動する野生動物は、動物園や水族館のような狭い場所で飼育すべきではないという感覚を持たれて来ていると感じています。動物に対する飼育場所や飼育管理の方法も、劇的に変化しています。

管理する人間側の主観的管理から、動物本来の行動促進を目指す客観的管理に変更が進んでいて、動物福祉(Animal welfare)を向上する考えへ変わってきているのです。

動物園水族館は、「自然」と「人間」をつなぐ橋

動物園や水族館は、人が踏み入れられない=踏み入れてはいけない自然環境と、人間社会の中間に位置しています。動物園・水族館という人間社会の中に位置する施設で、まさに目の前には圧倒的な威圧感と大きさで、ゾウやキリンは人を圧倒します。

自然への畏怖を肌で感じるわけです。バーチャルではなく、実際に実態感する場所が今はまだ必要なのではないでしょうか?こういった施設が今なくなってしまうと、人は自然環境への気付きの場を失ってしまいます。

生息環境が人間のために悪化し絶滅する生き物の域外保全の場としても、動物園・水族館は大きな役割を担っていると感じています

動物園や水族館がなくなっても、地球上の人々がすべての生き物のことを考え、環境のことを想い、持続可能な状態に至れば、なくなってもいいのかもしれません。

今はまだ、なくなってもいい場所ではないと思っています。

きりらび
きりらび

動物園や水族館は、自然と人間との間にある施設。たくさんの動物を間近で体感することで、環境や命の尊さへの気付きの場になっている。

今はまだなくなってもいい施設ではないね!

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