近くの公園で野生のリスに餌やりする人とのやり取りで感じたこと

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先日近くの公園で野生のリスにヒマワリの種をやっている人との会話の中で、野生動物に対する考え方が決定的に違うことを感じました。

その方が言うには、冬になってきて食べ物がないリスがかわいそうで、自分の手からヒマワリの種を取って行くリスがとってもかわいいから餌をあげているとのこと…。

自己満足が究極状態で、唖然としてしまいました…。

日本に生息するリスの仲間

日本国内に生息しているリスの仲間で、北海道のエゾシマリスと本州以南に生息するヤマネは冬になると自分の体温を下げて一定期間は「冬眠」します。ハ虫類や両生類のように一冬通して仮死状態で過ごすというタイプではなく、1週間程度置きには排尿や採食のために巣の中でわずかに活動します。

一方二ホンリスやエゾリスは冬眠せずに冬でも活動しますので、採食します。冬の主食になるものは、秋に実った木の実です。松ぽっくりやドングリ。

ドングリはナラやカシワの実です。全国的に生えていますので、よほど不作の年以外はリスが餌に困ることはありません。木の芽や木の皮なども餌として食べています。

二ホンリスやエゾリスは繁殖期のみ樹上に巣を作りますが、基本的には樹上生活者ですから木がたくさん生えているところに生息しており、木がないところには生息していません。餌がないところには生息していないのは当然ですよね(笑)。

野生のリスに餌をやる人

先日リスにヒマワリをあげている人に出会ったのも、ドングリがたくさんなる木がたくさん生えている大きな公園で、リスの他にもたくさんの野鳥を見ることが出来る、自然豊かな公園です。

この公園の何か所かに、散らばったヒマワリの種の皮があることは知っていました。きっとリスや野鳥に給餌しているのだろうと思っていましたが、実際にリスに餌をあげている人に出くわしたのです。

どうしてリスに餌をあげているのかを聞いたところ、冬になり餌がなくてかわいそうだから、そして自分の手から餌を取って行くことがとってもかわいいからとの返答!

なんて主観的で自己中心な答え!

野生動物と人との関わり方は?

驚きました。人から食べ物をもらうことを覚えてしまった野生動物は自分で餌を探して生きて行くことが出来なくなります。

野生動物を餌付けすることは、彼らを死に追い込むことになるのです。餌やりをする人自身は満足でしょうが、それは野生の動物達には関係ありません。

リスや野鳥のように見た目がかわいらしい動物には自己満足で餌やりするでしょうが、街中に迷い出てきたクマに餌をやる人はいないでしょう!

リスであろうがクマであろうが、野生の動物は人との関りを持たない方がいいのです。ヒマワリの種など上げなくても、自然の中で彼らは逞しく生き抜いて行きます。人の力など必要ないのです。

公園で出会った人との会話の中で、そんな意味合いのことを言ったところ、「私がやりたくてやっているんだから関係ないでしょ!リスに餌をやったらだめだという法律があるのか!」と逆ギレされてしまいました…。

自然や野生動物とどう関わって行くかは、人間側が配慮しなければならないこと。一人一人がそれに気付き、出来ることを実行しなければ、自然も動物もいなくなってしまうでしょう。

きりらび

自然や野生動物との関りや接し方は、人間側が配慮しなきゃね!たくさんの生き物がいなくならない方がいいに決まってる!

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