飼育員になるには!

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「動物が好き」なだけでは続かない、
たくさんの命に関わる仕事です!

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飼育員になっても好きな動物の担当になれるわけではない

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動物園や水族館といった野生動物飼育施設の飼育員になりたいと言う方から、
自分の好きな動物の担当に就けるのかと聞かれることがありますが、ほぼ叶いません

動物園の飼育員を目指す方よりも、水族館の飼育員を目指す方にこの傾向が強いようで、特に人気の動物は、イルカとアザラシです。
いろいろな専門学校では、「ドルフィントレーナー科」があることがそれを物語っています。

飼育員の募集時に動物種を限定した応募はない

動物園も水族館も運営の母体はそれぞれで、県や市などが運営しているところと、一般企業が運営しているところなどがありますが、飼育員の採用募集では、対応する動物種を限定した募集は一切しません

あくまで「飼育員」としての募集です。
募集する方の好みがイルカであってもアザラシであっても、「イルカのトレーナー募集」とか、「アザラシの飼育員募集」というものはないのです

あくまで飼育員として採用された後に、その人の性格や適性を判断してどういった部署についてもらうかを運営側が決めて行きます。
ここに採用された新入社員の意思は反映されません

動物種を限定した希望は採用時のマイナスポイント

「私はイルカが好きなのでイルカのトレーナーになりたいです!」
採用面接でこう意思表示しても、それはまず実現しませんし、そもそも採用に当たって実はマイナスポイントになってしまいます。

想いはわかりますが、採用前から偏った考えと判断しか出来ない方は採用されにくくそれに比べて何にでも興味と意欲を持ち、「なんでも行動して実行します!」という方を選びます。
これは、飼育員に限ったことではなく、すべての職種に言えることです。
入社前から、これとこれしかしません、と断言する方ではなく、臨機応変に何でもやります、って方が選ばれるということ。

人間の好みは動物にとってはありがた迷惑

そして動物園や水族館の飼育員として、飼育員側が動物種を選ぶということは、人間の好みを最優先しているということで、それを飼育動物に向けられることは動物にとって非常に迷惑なことなのです。
動物園や水族館の飼育動物は、「ペット」ではないのです。

動物種それぞれの本来の行動を向上するためには飼育員個人の感情を持ち込んではならないのです。

個人個人で好みは当然あると思います。
ですが、飼育員それぞれの性格や特性を踏まえて運営者側が適切な担当動物を選定するのです。
もちろん最初の1~2年はそもそも担当には就けないことが多いです。

動物園や水族館の飼育員を目指す方は、このことを十分に理解しておくことをお勧めします。

きりらび
きりらび

どんな職場でも、自分で担当業務を決めることは出来ないよね。飼育員も同じ。自分の好きな動物担当になれるとは限らない。

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