久しぶりに、世界自然遺産「知床」へシャチを見に行ってきました。
海も森も、やばいほどの豊かさで圧倒されました。世界自然遺産って、豊かというより怖いです。
飛行機が着陸出来ずに7時間かけて車で知床へ
今年はコロナでまったく外出できませんでしたので、知床へ行ったのは昨年です。
知床に近い中標津空港までは飛行機で、そして飛行場からはレンタカーで行くことにしていました。もう、半年も前から予定していましたので、航空券も格安。
快適で晴天の旅行のはずでした…。
でもその予定はあっさりと崩れてしまいました。出発3日前から台風並みの悪天。
予定時刻に飛行機は離陸しましたが、なんと、中標津空港の上空で旋回して戻ってくるはめになってしまいました(泣)。
飛行場の滑走路は強い横風が吹いていて、着陸出来なかったのです!
もとの空港に戻ってからは予約していたレンタカーをキャンセルして、陸路を自家用車で向かうことにしました。(遠い!!)
どうにかホテルに到着したのは、午後9時過ぎ。夕食バイキングの時間も終わっていて、やぬなく近くのコンビニで弁当を食いました。でもまあ、到着出来たからよしとしましょう!
風呂入って一杯飲んで寝ました。
翌日明るくなって見てみると、昨夜までの雨が羅臼岳の山頂付近では雪になっていたようです。
うねりはあったが、船は出た
知床へ来た目的は「シャチ」を見るためです。
毎年たくさんのシャチを見ることが出来る知床・根室海峡ですが、今まで見に来たことがなかったのです。
根室海峡は向かい側の国後島までわずか25㎞の謎の海峡です。
潮の流れも速くしかも深いところでは水深2,000mを超え、毎年新種の魚が発見される神秘の海峡です。
たくさんの海の生き物が生息していて、それを捕食するために季節によっていろいろな鯨類も集まってくる、豊かな海です。
シャチ、イシイルカ、カマイルカ、マッコウクジラ、ザトウクジラ、ミンククジラ…。
これだけたくさんの種類の鯨類が集まる海域は世界でも珍しく、その中でもシャチは数十頭という「スーパーポッド」を形成するほど、集まってくる海域です。
5月から7月初めまでの期間は、船が出ればまず見ることが出来るというくらいの確立で、それを目的に知床へ行ったわけです。
・・・が、悪天。
午後からの便を予約していたのですが、一応受付のために観光船の事務所へ午前中に行ってみました。
私:「こんにちは~。予約していた〇〇ですが…。」
事務所の方:「はい、お待ちしていました。」
私:「午後からの便の受付に来ました。」
事務所の方:「はい、ありがとうございます。午前中の便もなんとか出港して、シャチ、見られたそうですよ!午後も予定通り出航出来ると思います!」
私:「そうですか!よかった!楽しみにしています。」
受付を済ませてから、少しだけ昼食を取りそして教えてもらった船着き場へ…。
今回予約していたのは「ゴジラ岩観光」さん。知床の羅臼側からシャチなどのホエールウォッチングの船は出航しますが、「ゴジラ岩観光」さん、「観光船はまなす」さん、そして「知床ネイチャークルーズ」さんの三艘が運航しています。
それぞれ事前予約をしていないと乗船出来ないほどの人気です。どの船も満員。ライフジャケットをもらって好きな場所へ移動して、いざ出発です。
このホエールウォッチングは出航してから寄港するまで約2時間。
その間に、目的の動物をお客様に見せるため、三つの観光船が無線で情報を交換します。そして1つが発見すると、他の船に無線でそれを伝えて、どの船に乗っているお客様もシャチを見ることが出来るように配慮してくれます。
根室海峡は幅25㎞。日本の海域は知床半島側の半分です。この半分を超えてしまうとロシアに拿捕されてしまいます。双眼鏡で国後島を見てみると、建物一つ一つがはっきりと見えるほど近い。
北方領土・国後島をとっても近く感じることも、知床へ行く価値の一つです。
さあ、いよいよ出航!
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悪天候で心配したけど、船は出るみたい!さあ、いよいよシャチを見に行くどー!
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