飼育員になるにはどんな学校へ行けばいいのか?(高校生編1)

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動物園・水族館の飼育員を目指す

中学生編に続き、高校生編です。

高校から先の進学は分かれ道ですね。

動物園・水族館の飼育員を目指すのか。
家畜施設の飼育員を目指すのか。
ペットなどの愛玩動物の飼育員を目指すのか。

私が一番長くいる業界は動物園・水族館なのですが、やはり生物系の大学出身者が多くいます。もちろん高校卒業後にすぐ就職する人もいますが、大学でさらに生き物について深く学んでから社会に出てくる方が多いようです。

獣医師を目指すのであれば、獣医学部のある大学へ進学する必要がありますが、動物園・水族館という「野生種」の獣医学はまだまだ未開です。
家畜やペットが主流ですがその中でも岩手大学農学部にある共同獣医学科には、野生種を専門に診療出来る「動物園動物医学」を学ぶことが出来る講座があり未知な野生種を一から学ぶことが出来るので非常に有効です。

こういった専門学科は全国でも非常に少ないので、動物園や水族館の獣医師を目指すのであればこういった大学への進学はとても将来性があると思います。
野生種を専門的に診療できる獣医師が国内に増えて行かなければ日本の野生動物を守ることが出来ません!

獣医師ではなく大学で学びたい方は、農学部や畜産学部水産や海洋系がいいでしょう。学校で勉強の対象になる動物は家畜が中心ですが、生態や生殖生理、体の構造や行動学、遺伝学など、飼育員として知っていたい内容の講義が多く、生き物を相手にする上でとても役に立つ講義が多いです。

最近は飼育員を募集する動物園や水族館では、生物系の課程を修了したことを受験資格にしている施設も増えてきています。

高校から専門学校へ進もうと考えている方もいらっしゃるでしょう。

動物園の飼育員や水族館の飼育員を目指す方にとっては、全国各地に存在する「〇〇動物専門学校」は大学入試という大きな壁もなく、知識を得るには最適です。

それぞれの専門学校によってコースはそれぞれですがかなり細かく分かれており、どのコースを選ぶのかに迷うと思います。
事前に資料を取り寄せて、その内容をよく確認しておくことをお勧めします。

専門学校によっては、動物園・水族館両方の飼育員コースに対応している学校や、「海洋」に特化した学校もありますので、ご自身でよく確認して学校を選ぶとよいと思います。

専門学校は、一度社会人として働いている方が、飼育員を諦めきれずに仕事を変えたいと思っているときにもとてもいい場所になると思います。

ただやはり学費が高く、入ってから、ダメだったということにならないように、いろいろと調べてくださいね!

家畜の飼育施設を目指す

高校から家畜施設の飼育員を目指す方も、農学部や畜産学部といった学部のある大学へ進学することで、家畜に対する知識と技術を得ることが出来ます。
畜産農場は衛生管理が非常に重要で、これがおろそかになると家畜生体の影響し、結果的に生産物としての肉や乳が出荷出来ない状況に陥ります。

高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫など、特定家畜伝染病によって広く多くの家畜を殺処分しなければならない状態も最近には数多く起こっています。

家畜としての生産性向上には、今や「動物福祉(Animal Welfare)」の向上が今や必須です。
家畜の飼育施設の福祉基準は、動物園や水族館の規定よりもずっと厳しいものに設定されており、これを向上させて行くことで生産量も上がるのです。

家畜人工授精師や家畜の爪を切る削蹄師などの免許を取得するのであれば、大学へ行って必要な単位を取得する方がよいと思います。

きりらび

飼育員になるという目標達成には、いろいろなやり方がある。

それはその人に合ったやり方がベター。楽して最短で…なんて都合のいい方法はないよ!

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