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飼育実習の本当の目的は現場を体感すること

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動物園や水族館へ飼育員としての実務実習に行くことは大変良いことです。
学校では絶対に体験出来ない、現場の生の業務を体験できるからです。

私は畜産系の大学でしたので、大学の農場での実習に加えて、夏休みを利用して1か月間の住み込み酪農家実習を体験しました。

現在のように機械化されていなかったので、ほとんど手作業で大変でした(笑)。
酪農家って、体力勝負で大変だな~と痛感しました。

動物園や水族館へ、その飼育員を目指している学生さんの多くが実務を体験するために飼育実習を行うでしょう。


ですが、その目的を決定的に捉え違いしている方がいらっしゃるのです。
あなたは大丈夫ですか?

「体感」することは、実際にやらなければ得られない

動物園や水族館という学校では得られない実務を通じて何物にも変えられない体験を得ることが目的です
知識を得たいのであれば、座学で十分。
実務から得られることは座学では得られません。

それぞれの動物園、それぞれの水族館で飼育している動物は、皆違います。

例えばイルカ。

見た目はバンドウイルカでも、その血統や飼育経過、飼育施設、飼料、飼育員など
すべてが異なりますので、飼育施設それぞれの飼育管理方法があります。

ですが、「ドルフィントレーナー科」の多くの学生さんは、実習先でどんなサインを出しているのか? 餌の切り方は? 逆洗の方法は?など、非常に細かい具体的なことを知りたがります。

そういった具体は施設が変わればすべて変わります。
施設が変われば変わってしまうことを一生懸命覚えても意味がない…。

何物にも代えがたい体験は、五感で感じるものです。
動物園水族館で飼育展示している動物の多くは、「野生種」です。
いつも身近にいる動物ではありません。

ちょっとやそっとのことでは見ることさえ出来ない野生種に関して、まず間近で「何か」を体感すること。これが大切です。

目的がはっきりしていない遠方の施設で実習する意味はない

そしてこの体感は、動物園の飼育員を目指している方が水族館で体感しても、水族館の飼育員を目指している方が動物園で体感しても、実習の目的である本質は完全に得られます

「どうしてこの施設で実習したいと思いましたか?」

「先輩がいいと言っていたので来ました!」

「ここの実習で何を得たいと思っていますか?」

「餌の切り方や、ショーでのサインの出し方を知りたいです!」

「それを知るためにわざわざ遠方へ来たのですか?」

「はい!一度来てみたかったんです!」

これではわざわざお金を時間をかけて、自分が住んでいる街から遠く離れた施設へ行く必要はないですね。

遠方の施設へ実習に行くなら、そこで何を得たいのか、明確な目的を持って行かなければ、残念ながらほとんど意味がありません・・・

それともう一つ。
飼育実習を経験すると、合格率が高くなると思っている学生さんがとても多い
飼育実習を経験していないと、採用されないと思っている方も…。

これは都市伝説です(笑)。

飼育実習を体験すると、その施設の飼育員と仲良くなりますが、これが採用のコネクションになって合格しやすくなるというのです。
そんな施設は全国どこにもありません。

飼育実習は採用のためのものではなく、あくまで自分自身の向上のためなのです。

きりらび
きりらび

「野生動物を飼育する」根本論は、動物園でも水族館でも昆虫館でも得られます。本質を得ることが一番大切。

具体は施設によって、すべて変わります。

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