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動物園水族館の飼育動物はどうやって入手するのか。

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日本は海に囲まれた国です。


古来より、魚を食して来た日本人です。
魚は非常に身近な「食材」でした。それは今も変わりがありません。

動物園で飼育する動物の入手も、水族館で飼育する動物の入手も、30年程度前までは変わりありませんでした。
自然から捕獲してお金で購入してきたのです。

陸の生き物も、海の生き物も、哺乳類も魚もそうでした。

ですが陸上の生き物の多くが世界中で生息数を減少させてきたことで、今までの入手方法が出来なくなって来ました。

ワシントン条約(CITES)は、生体を含めキバや角などの「派生物」の輸出入についても規制して、国際的に絶滅の恐れのある動植物の取り扱いを取り決めています。

アフリカゾウやアジアゾウのキバ=象牙はアジア地方において、非常に高価な美術品に使用されてきました。
アフリカに生息するシロサイやクロサイの角も同様で、高く売れることで現地の動物が密漁によりどんどん減少しました。

世界各地で同様のことが起こり、その規制種がどんどん増えたことで、野生動物を密漁し捕獲して販売することがどんどん減ってきたのです。
当然動物園や水族館で展示個体として入手しようとしていた動物についてもそれがかなわないことになってきました。

この傾向は、海生生物よりも陸上動物で起きてきましたので、水族館よりも動物園の方が早く、「繁殖」によって展示個体を残すという取り組みが一気に進んだわけです。

魚類を多く飼育展示する水族館においては動物園の展示動物に比べてひっ迫感がなく、
水産資源として漁獲された「魚類」を入手することが、やはり今でも継続されています。

しかし水族館の飼育動物の定番であるペンギンやアザラシ、イルカといった鳥類や哺乳類においては動物園で起きたことと同じ入手困難な状況が、今起きています。

水族館でも動物園と同様に、飼育動物を維持展示し続けるには、「繁殖」によってそれらの個体を確保して行くことが主流になって行くでしょう。

魚類についてはまだまだその限りではありませんが、一部の大型のサメやエイなど絶滅が危惧されている種については、すでに保護対象種になっています。

きりらび
きりらび

いなくなったら野生から獲って来て購入すればいいという時代ではない。

絶滅種が増加するので、展示動物は繁殖で残す!

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