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「ワンヘルス(One Health)」 地球上のすべての生き物が暮らして行くためのキーワード

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2020年、世界中をパンデミックに至らしめた新型コロナウィスル感染症(COVID-19)は、動物から人に感染した「動物由来感染症(人獣共通感染症)」の一種です。

増加し続けるこういった動物由来感染症に対応することを含め、地球上のすべての生き物が持続的に暮らして行くためには、「ワンヘルス(One Health)」という考え方が大切なキーワードになってきています。

「ワンヘルス(One Health)」とは、人・動物・生態系という3つの健康をそれぞれ別々に守って行くのではなく、すべてが相互につながっている一つのものとしてとらえ、多方面から問題解決に当たろうとする考え方です。

新型コロナウィルス感染症やMERS(中東呼吸器症候群)、SARS(重症急性呼吸器症候群)、エボラ出血熱など野生動物由来のウィスル感染症の増加は世界中の人口増加や人や物の移動頻度増加、温暖化による森林破壊などが大きく影響しています。地球上の各地で自然破壊が進めば、COVID-19に続く新たな感染症の発症によってさらに大きなパンデミックに襲われる可能性も十分にあると言えます。

こういった感染症の問題ばかりでなく、地球温暖化や森林破壊は地球上のすべての生き物にとって止めなければならない深刻な課題です。人・動物・生態系という3つの健康をそれぞれ守られればよいという考えではそれを達成できず、3つの健康を重ねて一つにし、すべての関わる様々な観点から取り組むことが必要です。

WWF ジャパンより抜粋

3つの健康を一つとして考えて行くには、地球環境はもちろん人の社会や経済、政治、ビジネスや地域性、宗教性など、さまざまな分野に関わりますので、対応する分野が相互連携した取り組みを進めなければなりません。

世界中の様々な機関が「ワンヘルス(One Health)」の基にあらゆる取り組みを実行することで、これらすべての健康が守られてゆくはずです。

日本の役所の様に、農林水産省・経済産業省・環境省・文部科学省・厚生労働省などが縦割りでそれぞれの活動に特化しているようでは、「ワンヘルス」は進みません。

国内には「ワンヘルス」に関する法令はありませんから、規制も行動枠もないのです。

では、動物園や水族館という野生動物飼育施設が、ワンヘルス推進のために実施出来ることは何でしょうか?

自然環境で逞しく命をつなぐ野生動物種を間近で見て頂くことで、野生動物自体のこと、彼らが暮らす自然環境のこと、生きて行くための命の連鎖、そして地球全体にまで想いがめぐるよう、伝えて行くことが大きな役割だと言えます。

この大きな役割を達成すること自体が社会的責任であり、娯楽施設という一面だけではもう生き残って行くことが出来ない施設でもあると言えるでしょう。

「ワンヘルス」を推進し、地球環境を感じる場として活動することで、動物園水族館は「地球を救う」施設であるとも言えるでしょう。

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